技術情報

学術情報

基礎、総論、原理 etc.

リムリス試験の位置づけ

エンドトキシンはグラム陰性棹菌の細胞壁外膜表層の構成成分で、ごく微量で高い発熱性を示すほか、ショック、サイトカインの誘導など様々な生物活性を持っています。
そのため医薬品などへの混入は重大な副作用の原因になり得ます。

これまで医薬品などへの発熱物質を検出する試験として、ウサギに検体を投与して体温上昇をみるウサギ発熱試験が広く用いられて来ました。
しかしこの試験は、in vivo試験のため、時間・費用面と精度・再現性に問題があります。その代替法としてリムルス試験が利用されています。

また近年では医薬品だけでなく、体内で用いる医療器具や透析液、再生医療の現場でもエンドトキシンの測定が行われています。

カブトガニの血球成分はエンドトキシンのほかに(1→3)-β-D-グルカンとも反応することが明らかとなり、エンドトキシンとβ-グルカンそれぞれに特異的なリムルス試薬が開発されています。

参考文献
  • Tanaka, S.,et al.:Carbohydr.Res., 218:167-174(1991)
  • Tanaka, S. and Iwanaga, S.:limulus test for detecting bacterial endotoxin. Method in Enzymology, 223:358-364(1993)
  • 織田敏次監修:エンドトキシン研究の新しい展開, 羊土社(1986)
  • 細菌毒素ハンドブック,p479-527, Science Forum(2002)