技術情報

日本薬局方におけるエンドトキシン試験法

参考データ1

器具について

 試験に用いるガラス製および耐熱性の器具は、少なくとも250℃で30分間の乾熱滅菌処理を行ってください。
また、マイクロプレートおよびマイクロピペット用チップなどのプラスチック製品を使用する場合は、エンドトキシンが検出されないこと、およびエンドトキシン試験に対する干渉作用がないことを確認されたものを使用してください。

エンドトキシン標準原液の調製について

 エンドトキシン標準原液は日本薬局方エンドトキシン標準品をエンドトキシン試験用水で溶解して調製します。

【調製方法】

  1. 日本薬局方標準品エンドトキシン標準品バイアル中の試薬および口を汚染させないように、金属キャップおよびゴム栓をピンセットで取り外す。
  2. 10,000EU/mLになるよう、添付文書に記載された用量のエンドトキシン試験用水を加える。
  3. ゴム栓で蓋をし、蓋の周りにパラフィルムを巻き、密封し、試験管ミキサーで5分間攪拌する。
  4. 調製したエンドトキシン標準原液は、使用まで8℃以下(凍結を避ける)で保存し、溶解後は14日以内に使用する。 直ちに使用しない時は、ゴム栓の上からパラフィルムで固定密封する。

エンドトキシン試験用水について

医薬品各条の「注射用水」もしくは「注射用水(容器入り)」またはその他の水で、エンドトキシン試験に用いるライセート試薬の検出限界以上の濃度のエンドトキシンを含まず、エンドトキシン試験を行うのに適したものを使用してください。

汚染防止のためのポイント

・ 各バイアルの開栓はピンセットで行ってください。

・ 各バイアルの開栓はピンセットで行ってください。 バイアルの開栓後は、乾熱滅菌アルミ箔をご使用ください。

・ 長時間標準品等を保存する場合は、液の蒸発を防ぐためパラフィルムをご使用ください。

第十七改正日本薬局方 参考情報G4 エンドトキシン規格値の設定

注射剤のエンドトキシン規格値は,下記の方法に従って設定される.

最大有効希釈倍数

ただし,K は,発熱を誘起するといわれる体重1 kg当たりのエンドトキシンの量(EU/kg)であり,投与経路による区分に基づき,次の表のように設定される.

投与経路 K (EU/kg)
静脈内 5.0
静脈内:放射性医薬品 2.5
脊髄腔内 0.2

また, M は体重1 kg当たり1回に投与される注射剤の最大量である.ただし,注射剤が頻回又は持続的に投与される場合は,M は1時間以内に投与される注射剤の最大総量とする.M の単位は,投与量が製剤の容量に基づく場合はmL/kg,主薬の質量に基づく場合はmg/kg又はmEq/kg,主薬の生物学的単位に基づく場合は単位/kgで表す.

備考

  1. 質量又は単位に基づいて投与する製剤では,主薬の表示量を基準としてエンドトキシン規格値を設定する.
  2. 成人の体重1 kg当たりの最大投与量を算出するとき,成人の平均体重として60 kgを用いる.
  3. 体重1 kg当たりの小児投与量がその成人投与量よりも多いときは,小児投与量に基づいてエンドトキシン規格値を設定する.
  4. 上記の表に示した投与経路区分以外の経路で投与される医薬品等のK 値は,静脈内投与のK 値を準用する.