製品情報
LAL試薬(ライセート試薬、リムルス試薬)
製品情報・解説
- エンドトキシン試験法は、グラム陰性菌由来のエンドトキシン(以下、Etと略記)がカブトガニ(Limulus polyphemus等)の血球抽出成分LAL(Limulus Amebocyte Lysate)を活性化し、ゲル化を引き起こす反応に基づいています。この反応は逐次的な酵素反応によって起こることから、酵素による合成基質の加水分解により生じる発色を指標とした比色法が開発されました。
エンドスペシー(R) ES-50Mセットは、比色法によるエンドトキシン定量のための試薬セットで、Limulus polyphemusから調製したライセートと発色合成基質(Boc-Leu-Gly-Arg-pNA)を構成成分としたLAL試薬、LAL試薬溶解用の緩衝液および蒸留水(Et, β-グルカンフリー)より構成されています。
エンドスペシー(R) ES-50Mセットは、偽陽性物質[(1→3)-β-D-グルカン構造を有するものとして、真菌多糖、セルロース系分離膜の洗浄液等]と反応することなく、エンドトキシンにのみ特異的に反応するよう構築されています。
- [特徴]
- ・日本薬局方エンドトキシン試験法に準拠した測定が可能です。
- ・エンドトキシンの高感度測定ができます。
- ・マイクロプレートを用いたカイネティック-比色法とエンドポイント-比色法のいずれの測定法にも使用できます。
- ・エンドスペシー(R) ES-50Mセットは、エンドトキシンのみに特異的に反応します。
- ・多検体測定に便利なマルチタイプ包装となっています。
- [セット内容]
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構成試薬 容量 本数 (3) 緩衝液 2.8mL 1本 (4) LAL試薬(C系ライセート) − 1本 (5) 蒸留水(Et, β-グルカンフリー) 2.8mL 1本
- [標準操作法によるブランク値および定量範囲]
- (標準操作法における反応温度は37℃、反応時間は30分です。)
- ・ブランク値
- ・カイネティック-比色法:吸光度変化率 1.00mAbs/min以下
- ・エンドポイント-比色法:吸光度 0.100mAbs以下
- ・検出限界:0.001EU/mL未満
- ・定量範囲(実数目盛法による測定法)
- ・カイネティック-比色法:0.002〜0.1EU/mL
- ・エンドポイント-比色法:0.002〜0.1EU/mL
- [保存・有効期限]
- ・保存:2〜8℃、遮光保存(禁・凍結)
- ・有効期限:外箱に記載
掲載日:2011/12/05
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